三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ
運営委員会の記録

2003.6.25/シナリオ・ワークショップ事務局

◆ 目次
はじめに
第1回運営委員会
第2回運営委員会
第3回運営委員会

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はじめに

 本運営委員会は、ワークショップ参加者選出等の事前の運営やワークショップ当日の運営において、公平・公正を観察し保障することを目的に設置、開催された。関連して、公募一般市民の参加者選出の原則を決定した(注)。運営委員は、第3者である外部から3人と主催者側から3人の計6人の委員で構成した。運営委員会には、主催者側の代表である若松も参加した。運営委員の選出は、若松が各人に依頼し、各人がこれを引き受けた。
 運営委員会の結論は、「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップの運営は、公平・公正に行われた」であった。
 以下に運営委員会の全記録を公表する。ただし、運営委員会では参加者等について実名を挙げた部分があったが、本記録では、今回のワークショップの公開ルールに従い、実名は伏せている。また、若松の発言部分は、若松からの発言、もしくは(若松)としている。

(注)参加者の決め方全般については、この記録の後に掲げる参考資料「シナリオワークショップの参加者について」を参照のこと。

<運営委員会の構成>
○委員(50音順、※は主催者側)
猪瀬 秀博※ 財団法人政策科学研究所主席研究員
関 日出刀  千葉県総合企画部三番瀬プロジェクトチーム副参事
高橋 真吾※ 早稲田大学理工学部教授 
塚原 修一※ 国立教育政策研究所総括研究官
名和小太郎  国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員教授 
藤田 隆久  千葉県総合企画部三番瀬プロジェクトチーム主幹(関代理)
(委員長)横山 裕道  淑徳大学国際コミュニケーション学部教授
○主催者側代表
若松 征男 東京電機大学理工学部教授
<開催日時>
第1回 2003年4月8日(火) 18:00〜19:40
第2回 2003年4月30日(火) 17:00〜19:00
第3回 2003年6月4日(水) 18:00〜20:00
※記録は各運営委員の確認を得ている。敬称はすべて略している。


第1回運営委員会

日時;4月8日(火) 18:00〜19:40
場所;(財)政策科学研究所
出席者;猪瀬秀博、関日出刀、高橋真吾、塚原修一(司会)、名和小太郎、藤田隆久、
横山裕道、若松征男(50音順)
配付資料;
・三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ第1回運営委員会次第
・シナリオ・ワークショップ運営委員名簿
・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」 開催予定・市民参加公募のお知らせ
・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」へ 市民参加者「県民」の募集
・SW進行過程検討 2003年4月7日改訂版
・欧州におけるシナリオ・ワークショップについて

1.運営委員会の役割(若松)
 運営委員会は、参加者選出等の運営について恣意性がないことを見守ることが使命である。

2.自己紹介
(略)

3.委員長の選出
横山が推薦され、横山が受諾した。
運営委員会の座長は、委員長が行う。

4.委員の確認
プロジェクト内部から;塚原、高橋、猪瀬の3人
プロジェクト外部から;名和、横山、関(関の代理として藤田)の3人
合計で6人。
若松は委員ではないが、本プロジェクトの代表及び本シナリオ・ワークショップ事務局代表として今後も出席する。

5.シナリオ・ワークショップの概要説明
塚原から当日配付資料に基づき、今回のシナリオ・ワークショップの説明があった。

6.主な討議事項
主な討議および決定事項は、次の通りである。

(1)運営委員会の要領
・プロジェクト内部の人と外部の人とで意見が分かれた場合の決定方法はどうするか。
委員長決定とする。
・公募者の選出作業にプロジェクト内部の者が入っていて中立的といえるか。
議事録を残しておくことで透明性を担保する。
このような会議では書記が重要である。場合によっては、妥協等があり得る。それを記録することが重要である。

(2)シナリオワークショップの特徴等
・コンセンサス会議とシナリオ・ワークショップの違いは何か。
参加者や、シナリオ活用の有無等の違いがある。(若松)
・最初に目標を定める。その目標に向けて道筋を作る。これは大変な作業のはずだが、それをやろうとしているのか。
そうなる。(若松)
・県には、埋め立て必要という意見は残っていないのか。
現在はないと考えてよい。
・シナリオは、知事の方針に沿うものか。
沿っているはずである。基本的な考え方は保全であり、円卓会議の中間とりまとめの方針の枠内のシナリオとして作成中である。埋め立てシナリオはない。

(3)各グループの参加者
・専門家の領域等の分布はどうなっているのか。
三番瀬の問題に関わる専門家を集めたい。海、海岸工学、都市計画等である。しかし、選出は難航しており、思うようにはならない可能性はある。(若松)
・社会科学系は入らないのか。
考えている。(若松)
・産業界からの代表はどうか。
できれば、漁業から2人、地権者なり事業者に参加して欲しいと思っている。地権者といえるかどうかの判断はあるが、浦安の住都公団からの参加者が既に決まっている。市川JCからも決まっている。しかし、産業界も選出に難航している。(若松)
・議員・公務員の選出状況はどうか。
市川市、船橋市、浦安市から各々1人づつ参加してくれるはずである。(若松)
・NPO枠の選び方はどうなっているのか。
陸を削る派2人、そうでない派2人、まちづくり派2人である。(若松)
・代表的なNPOの中に三番瀬フォーラムがあるが、ここには声をかけないのか。
かけていない。(若松)

(4)市民参加者の選出条件
・市民参加者の選出条件は難しいはず。アウトラインを作るべき。
本日、その作業を行う。(若松)
・公募で人数が足りない場合はどうするのか。
内部のコネクションで探すこともあり得る。(若松)
・フェアでないといわれないか。
選出の過程もオープンにする。
・同じ住まいの方が2人応募した場合はどう判断するか。
平等に取り扱う。
・近親による小集団ができた場合の危惧はあるのではないか。
ありうる。それを極力避けるために、違うグループに入ってもらう。また、混成グループの討議も行うので、同席する可能性は少ない。(若松)
・18歳以上とあるが、いつの時点で18歳か。
開催日当日、5月17日現在とする。
・障害をお持ちの方の参加は考えないのか。
公募があれば、同条件で選出を考える。
・選出の基本的なルールは何か。
性別、年齢のバランスは考える。次に社会的・地域的属性を考慮する。
・応募条件は千葉県内としているが、3市を優先するのか。
3市からでてもらうようにする。しかし、3市に絞ることはしない。
・市民公募で産業界の人や議員等が入ってきたらどうするか。
市民の立場ということで容認する。
・円卓会議のメンバーが公募してきたらどうするのか。
円卓会議とは直接の関係を持たない社会実験としたいので、ご遠慮いただく。(若松)

(5)シナリオ・ワークショップの広報
・県などの広報に載せないのか。
時間的に無理である。
円卓会議も25日開催で、当日公募を伝えるのでは間に合わない。
・県の三番瀬のホームページに載せられないか。
リンクは貼れないが、紹介は可能と考える。紹介分を県宛に送って欲しい。
・各NGOのホームページには載せるのか。
載せることもある。
・知事はシナリオワークショップ開催を知っているのか。
知っている。

7.その他
・次回、第2回運営委員会
日時は、4月30日午後5時からとする。
場所は、(財)政策科学研究所会議室とする。
・第3回運営委員会
5月31日のワークショップ以降に開催する。

 


第2回運営委員会

日時;4月30日(火) 17:00〜19:00
場所;(財)政策科学研究所
出席者;猪瀬秀博、関日出刀、高橋真吾、塚原修一、名和小太郎、
横山裕道(委員長)、若松征男 <50音順>
配付資料;
・応募者プロフィール(応募書類からのハードコピー、全10人分)
・個別依頼参加者
・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」第1回運営委員会記録

1.個別参加状況の説明
若松より一般公募以外の参加者の概要説明があった。
行政・議員セクター以外は、6人に近づいている。
行政・議員セクターは、これ以上増えない可能性がある。

2.一般公募者の概要説明
若松より一般公募以外の参加者の概要説明があった。
現在10人の応募がある。
行政・議員グループに市民応募者を加え、混成1グループにし、市民グループを1グループにすることも考えられる。

3.具体的な選出
 ※ホワイトボードに応募者名と主な属性を書きながら検討した。
(1)今後の不確実性を踏まえた方針
・この後、参加者が増えて2グループができる可能性は残っている。
・しかし、現在のファシリテーターの数(6人)からいえば、全体会議のファシリテート人員を考えると1市民グループの方が望ましい。(若松)
・行政・議員グループに市民応募者を加え、混成1グループにし、市民グループを1グループにする場合の問題点は?
・当該市民応募者と、行政・議員グループで決まっている人の了解が必要。(若松)
・応募者は、全員参加がいい。
・行政・議員グループに回っていただくのを3人とすると、残りが7人になる。
・1グループ7人でも大きな問題はない。(若松)
・この手法は数がものをいうのか。
投票行為が入るため、その側面はある。発言時間の公平性という問題もある。
ただし、全体会と混成グループ討論もあり、大きな不平等は生じない。
・プロフェッショナルな人は、行政の立場でものが言えるのではないか。
・全体会の役割とは?
グループ討議のシェアを行う。(若松)
・行政・議員+市民グループの討議は6人で行うのか。
6人で行う。
・回ってもらう3人は固定する。
・なぜ、3人が議員グループなのかの理由は?
・専門性にある。ある種の専門家と考える。専門性を発揮して欲しい。
・いずれにしても立場は尊重するようにする。

(2)基本方針
・応募者全員参加を基本とする。
・2つのケースを考える。
@行政・議員グループが現在の3人の場合は、現在の応募者から3人を行政・議員グループに回ってもらい、行政・議員+市民グループとする。
A行政・議員グループが今後、一人でも増えた場合は、2市民グループを考える。
・今後、不確定要素はある。しかし、上記を基本とする。

(3)行政・市民グループへ回っていただく方の候補者
・行政グループに入っていただく方
市民公募者から3人が選出された。

(4)2市民グループの分け方
・5人+5人
・職業の類似性にもとづき、専門性の大きさによって分ける。
・追加があった場合は、上記のわけ方を基本とする。
・住所が重なるが特に問題は生じない。
・どちらをAグループとするか。
専門性の高いグループをAでいいのではないか。 


市民参加者のグループ分け
@行政・議員+市民グループ

@行政・議員+市民グループ

移行候補

A2グループ分け

氏名

住所

年齢

性別

職業

専門性

A

           
 

A

           
 

B

           
 

B

           
 

B

           
 

B

           

A

           

A

           
 

B

           
 

A

           


 
4.運営委員のシナリオ・ワークショップ当日の参加と役割
・当日、運営委員として参加可能。
・名簿に公表する。
・各委員の出席可能日
横山 17○ 18× 31○
関  藤田と手分けして3日間出席
名和 17日 18不明 31昼まで ただし、横山が18×であれば、17でなく
18に出ることも考える。
・運営委員会の役割は、あくまでも中立的な立場からの監視・助言にある。
・当日の判断が必要な事項のアドバイスもあり得る。

5.運営全般
・グループリーダーを割り当てる。今後事務局で決める。(若松)
・全体会のファシリテーションは、グループの数によって変わってくる。6人のファシリテーターがローテーションして行う可能性がある。(若松)
・外部評価者をいれるか。
・農水のコンセンサス会議では、外部評価レポートを書いた。筑波大学の小林信一助教授。(若松)
・外部評価者で市民の立場の者がいるのではないか。
・適任者に引き受けてもらえるかどうかだが、できるだけ探す。(若松)
・記録員は各グループに1人つく。全記録はとらない。(若松)
・当日は事務局ボランティアが多くいる。このうち6人は、ファシリテーター補助としてグループに入る。主として彼らがプロジェクトとしての記録をとることになる。(若松)

6.その他
第3回運営委員会
6月4日(水)18時から(財)政策科学研究所 A会議室にて

 


第3回運営委員会

日時;2003年6月4日(水) 18:00〜20:00
場所;(財)政策科学研究所
出席者;猪瀬秀博、高橋真吾、塚原修一、名和小太郎、藤田隆久、
横山裕道(委員長)、若松征男 <50音順、各敬称略>
配付資料;
・シナリオワークショップ終了後「アンケート」結果(自由記入欄部分のみ)
・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」5月31日記録(2003.6.4版)
・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」第2回運営委員会記録

1.参加者・スケジュールに関する報告
※若松より参加者・スケジュールに関して報告があった。
・17・18日に突然の事情が生じ参加できなかった方(公募市民)には、若松より連絡し、31日には参加していただいた。
・31日午前に出られなかった方(産業界)は、午後から参加された。
・17・18日に欠席した方(産業界)に、31日に向けて若松より出席の意思確認をしたが、31日も参加できないという返事であった。
・31日のスケジュールは、18日の終了時間が遅くなったこともあり、全体に前倒しにするなど微修正を行った。

2.運営委員会の総括
・運営は公平・公正になされた。
・なお、留意点として、運営委員会に女性がいた方がよい、ということがあげられた。

3.各運営委員の意見・感想
  ※以下、各委員から、シナリオワークショップをめぐって自由意見・感想等が述べられた。
(1)全体を通して
・ほぼ当初の計画通りに進行したのではないか。
・まとめにくいものを、よくまとめることができたと思う。
・限られた時間の中で、問題の整理ができたのではないか。
・これだけの問題を3日間で行動計画までつくれるのはすごい。投入された資源を考えれば非常に効率的なのではないか。
・人それぞれに持っている時間は限られている。その条件下においてどう参加してもらうかという視点がある。
・問題が大きかった、大きすぎた。
・多様な参加者がいた。
・同時性が達成できるという意味で、パソコンの威力を非常に感じた。
・反面、プロジェクターのスクリーン上の文字が小さくて読めなかったという問題があった。
・成果である「行動計画」が長文なので、簡単に結論を述べよといわれたら、どう答えるか。
・現時点で答えられるものもあるが、今後、時間をかけて分析をしていくこともある。(若松)
・もう少しコンパクトなWSにならないか。
・コンセンサス会議の方が結果のまとまりはよい。(若松)
・円卓会議と比較して、議論の内容は似通っていたが、より本音で話せたのではないか。

(2)「公開」問題
・新聞社の方から、公開をしないのは時代の流れに反している、国の予算をもらっている以上、公開すべき、なぜすべて公開にしないのかという意見があった。
・情報公開法では、研究過程のものは、除外規定されている。
・公開は、参加者の代表性とも絡んだ問題である。
・プレスへの公開は、ニュースになる。それに対して参加者がOKするかどうか。
・どのような場においても、参加者である個人を守る必要がある。(若松)
・手法が持っている性格である。公開を前提とする手法ではない。(若松)

(3)事務局の介入
・内容と運営で分けて考える必要がある。内容への介入はしないのが基本方針である。(若松)
・手法とも絡むが、書記がどうまとめるかで、内容についても結果的に介入がなされたのではないか。あるいは、ファシリテーターの運営が内容を左右した部分があるのではないか。少なくとも運営面では、事務局の介入が少ない分、結果的にファシリテーターが介入したことになる。
・ファシリテーターの個性による討論の運営のちがいは今回の成果に繋がる。(若松)

(4)シナリオ
・できすぎだと思っている。十分な役割を果たしたはずである。(若松)
・参加者から、4つのシナリオはどれも帯に短したすきに長しという意見があった。
・中途半端な印象を受けたところがあるのではないか。
・できるだけフラットに書くようにした。
・考える上でのヒント、手がかりとしてはよかった。
・こうなったらこういう解があるとしても、シナリオで、その解まで書いていいのか。また、その解に必然性が乏しい。
・今回のシナリオにはネガティブな影響が書き込まれていたが、ポジティブな欲しいものだけでシナリオを作ってもいいのではないか。
・欲しいものだけでメリットの未来予測はよいが、それにともなうデメリットはない方がよい。理由は、そのデメリットが必然的に生じるかどうかは予測できないからである。
・シナリオの成果が使われきっていない。
・シナリオの軸を研究会で多くの時間をかけて検討したが、結果的には軸は発見も議論もされず、シナリオのディティールの個別アイテムに最後まで引きずられてしまったのではないか。
・味も素っ気もないが、項目立ててシナリオを作ることも考えられる。
・ビジョン、行動計画ともに、漁業と観光が特徴的であった。円卓会議では、漁業はいろいろと複雑な問題があり、今回の結果とは異なっている。
・イシューを考えるとEUのものに比べて狭いのか広いのか。
・三番瀬というイシューを考えると明らかに狭い。
・三番瀬や周辺地域の未来ということではEUよりも広い。
・EUは、目標も議論材料も視点もすべて絞られている。広いテーマを狭めて議論する。(若松)

(5)投票と棄権
・「投票」の難しさを感じている。吟味が必要である。
・18日に投票でアクシデントがあり、再投票となったことは事務局の反省事項である。
・上記は、運営上の時間配分、準備側の準備・調整不足が根本にあり、起こるべくして起こったと考える。
・31日の投票に白票が3票あった。投票はシャッフルしてからの方がよい。白票投票者が1人と特定される。
・ゲーミングから考えると棄権があったことは、実験の失敗である。
・棄権を避けさせることは、テクニカルな投票手法によって可能だったのではないか。
・ルール上は違反ではない。
・棄権があるのは、むしろ健全な社会の反映である。
・棄権の判断は、様々に解釈されるが特定はできない。

(6)参加者
・行政の参加がなかった。
・行政は答えられないから出にくい。
・行政の意見ではなく、行政マンとしての立場で話して欲しかったが、関係する市役所から人が出なかったのは残念である。(若松)
・性善説に立てばそうだが、参加者が何を言うかは保証されない。
・結果、行政は応援してくれるというスタンスになった。
・専門知識が豊富な公募市民が多く、アクターとしての位置づけをどう考えるかの問題がある。
・参加者はボランティアとはいえ、交通費だけでなく、他にお礼をしてもよかったのではないか。
・事前に検討したが、社会実験ということで無償にした。

(7)ファシリテーター
・ファシリテーターに対しては批判も一部であるが、3日間、上手にやっていただいた。
・これだけファシリテーターを集めたのはすごい。
・ファシリテーターといってもタイプが違う。(若松)
・全日ともに、開始前に30分の打ち合わせはしたが十分ではなかったかもしれない。(若松)
・ファシリテーターがコントロールできない人がいる可能性もある。
・事務局がファシリテーターをできないのか。
・できないことではない。WSの性格による。コンセンサス会議では若松も行った。(若松)
・今回は、あのようなファシリテーターがいたからできたのではないか。
・場の雰囲気づくりに果たした役割は大きい。
・今回、ファシリテーターには、三番瀬を事前に知ってもらうことは基本的に避けた。全く知らないでもできたということになる。
・意見を言わない、自分の視点でまとめないといった、きつい縛りをファシリテーターにかけた。(若松)

(8)参加者アンケート
・厳しい意見もあるが、参加してよかった、どちらかといえばそう思うなどの意見が大半であった。詳しいまとめは後日事務局より報告する。(若松)
・当日終了後すぐに帰られて、アンケートに答えてもらっていない方にアンケートを依頼する。
・議論をするなといわれたことが不満という答えが17、18日の中間アンケートであった。これは、ブレーンストーミングの時に議論をしてはいけないという誤解に基づくものだった。(若松)

(9)今後の記録と伝え方
・まとめは、グループダイナミックスの視点が重要。
・上記の観点から記録をとった。
・結果を参加者にどう伝えるのか。
・この後、書記との会議、ファシリテーターとの会議を行う。(若松)
・参加者は社会実験と割り切っているのか。この結果の活用を含め、思いを持っている人はいるだろう。
・円卓会議への報告は、6月は間に合わないが、7月には行いたい。(若松)
・将来どのような成果になるのかを参加者に明示化することが重要。
(以上)

 

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     参考

参考資料(2003.6.25/シナリオ・ワークショップ事務局)


シナリオ・ワークショップの参加者・事務局関係者について


(1)一般公募市民セクター
 千葉県民であることや18歳以上であること等を条件に一般公募をした。応募締め切り前に10人の応募があり、運営委員会の判断によって、10人全員を参加者とした。その後、締め切りぎりぎりにさらに1人の応募があることが分かり、持ち回りの運営委員会に諮り、参加者とした。この結果、11人が一般公募市民として参加した。


(2)その他セクター
事務局が各セクター毎に適任者と目される人に参加を呼びかけ、了解が得られた人を参加者とした。

事務局としては、専門家、NPO(市民団体)、公務員・議員、産業界の4セクター毎に各6人の参加を目標とした。しかし、公務員からは参加が得られなかった。また、産業界は最終的に5人の参加を確保したが、さらに、このうち1人は、結局、都合により参加しなかった。

最終的な参加者は次のような構成となった。
一般公募市民・・・11人
専門家セクター・・・6人
NPO(市民団体)セクター・・・ 6人
公務員・議員セクター ・・・3人(議員のみ)
産業界セクター・・・4人
     合計     30人


(3)ファシリテーター(グループ・リーダー)
 ファシリテーターは、事務局が6人に依頼した。また、別に、ワークショップ・アドバイザーを依頼した。


(4)運営委員会
本ワークショップが公平・公正に運営されていることを確認するために6人の運営委員を定めた。プロジェクトからの参加者が3人と、プロジェクト外からの参加者3人の合計6人で構成した。


(5)事務局
 若松を含め、19人のプロジェクトメンバーが担当した。その他、18人が事務局ボランティアとして参加した。