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シナリオ・ワークショップとは
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本研究プロジェクトは、科学技術振興事業団の戦略的創造研究推進事業の一部として実施している社会技術研究公募型プログラムの一つ(平成13年度採択)で、2002年1月から2004年12月までを予定して行っているものです。

このプロジェクトは、開かれた科学技術政策形成支援システムの開発・提案を目標としていますが、調査研究に加えて、参加型手法の社会実験を課題としています。その中心にあるのが、このシナリオ・ワークショップという手法です。




シナリオ・ワークショップは、デンマークのテクノロジー・アセスメント機関、DBT(Danish Board of Technology)が1991年から92年にかけて生み出した参加型手法の一つです。その特徴は、その名前にあるように、課題についての未来像を作るために複数の「シナリオ」を叩き台として用意することです。詳しくはこちらをご覧ください。




当プロジェクトでは、この手法の日本への適用可能性を検討するために、三番瀬再生計画作りをテーマにし、三番瀬再生計画検討会議・千葉県の後援を得て、これを社会実験します。ここに準備ができたので、このワークショップへの参加を募集することになりました。

この社会実験は、「コンセンサス会議」方式と並んで、有力な参加手法となりうる方式の試みという点で、研究上に止まらず社会的意義のあるものと私たちは信じていますが、今動いている現実の大きな課題に適用するものでもあり、広く一般社会にとっても意義のあるものであると考えて、お知らせすることにしました。

なお、今回のシナリオ・ワークショップはデンマーク生まれの手法の基本的考え方を守った上で、課題状況に適応するように再設計したものであることを強調しておきたいと思います。




この研究プロジェクトは「開かれた科学技術政策形成支援システムの開発」を課題として、科学技術振興事業団・社会技術研究公募型プログラムのひとつとして実施されています。科学技術と社会・国民の関係の強化は主要国の戦略的課題であり、我が国でも第2期の科学技術基本計画において「社会のための、社会の中の科学技術」という視点が強調されました。
社会の視点を科学技術政策形成に導入するためには、専門家、当事者、関心をもつ公衆などを対象として広く社会に開かれた、意見形成・調整・助言勧告のための参加型システムを整備する必要があると私たちは考えます。

本研究の特色は、このような提言を行うにとどまらず、現実的な課題をとりあげて参加型システムの社会実験を試みるところにあります。我々は、本研究に先立ってコンセンサス会議という手法を3回にわたって実施し、昨年12月にはフォーカス・グループ・インタビューという手法を試行しました。

今回は、千葉県の三番瀬再生計画をとりあげて、シナリオ・ワークショップという手法の社会実験を行うはこびとなりました。本シナリオ・ワークショップは関係者各位のご協力によって、単なる手法の実験を超えて、現実の困難な課題に対して参加型手法の適用可能性を検討するという新たな役割を担おうとするものです。円卓会議と千葉県からご後援をいただいたのは、その役割を評価してのことだと考えてますが、もちろん、両者ともこのワークショップの結果に縛られるものではありません。